千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年12月2日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:35 窪山展望公園−−3:43 尾根取付(害獣除け柵)−−3:53 林道−−4:07 送電鉄塔−−4:38 大峯山−−4:52 林道−−5:05 廃林道−−5:20 廃林道終点−−5:59 鏡台山北峰−−6:08 鏡台山−−6:20 富士見台直下−−6:29 林道−−6:37 送電鉄塔−−7:09 五里ヶ峰−−7:24 971m峰−−7:36 942m峰−−7:47 875m峰−−7:49 送電鉄塔−−8:17 尾根取付(害獣除け柵)−−8:29 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年12月2日 日帰り
天候薄曇り。鏡台山付近では微かな降雪
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
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コメント今週も毎度のコースで体力トレーニング。今シーズン初めての降雪中の行動だったが風も雪も僅かだった。雪雲や雲海の雲で今回は北アルプスは見えなかったが先週に続いてブロッケン現象は見られた


鏡台山北峰北西の標高1230m付近の積雪。これでルート中で一番多かったが積雪量は数mm程度しかない


窪山展望公園駐車場を出発 ここで尾根に取り付く
林道(標高520m付近)。白い靄は自分の息 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景。薄い雲海がかかっている 岩場(標高670m付近)
標高750m付近で雲海突入 大峯山山頂。ここは雲海から突き出している
上空は薄曇りで月が見えていたが雪が舞っていた 林道の標識
廃林道に降り立つ(標高970m付近) 廃林道(標高1000m付近)
廃林道終点(標高1040m付近) この標識から刈り払いあり(標高1080m付近)
標高1100m付近から微かに積雪登場 1134m峰
標高1230m付近の積雪。今回のルート上で一番雪が多かった場所 1267m峰(鏡台山北峰)
鏡台山山頂。まだ日の出前で暗いまま 鏡台山山頂南側の笹は僅かに白くなった程度
鏡台山南東直下から見た富士山 上田方面は一面の雲海
雲海に浮かんだ五里ヶ峯 雲海に突入
林道も雲海の中 920m鞍部の送電鉄塔
桧は霧氷で真っ白 水溜りは3つともカチカチに凍っていた
標高1070m付近。霧が薄まって明るくなっていた 五里ヶ峯山頂直下
五里ヶ峯山頂。残念ながら雲海の中 今回はガスに包まれて展望無し
標高950m付近の勘助道 920m鞍部。地名は「商売池口」
971m峰 971m峰の下り始め。北斜面に霧氷が付いている
分かりにくいがブロッケン現象。樹林帯では非常に珍しい 942m峰。雲海から出ている
875m峰。再び雲海の中 875m峰北西の送電鉄塔。ここが雲海上端
送電鉄塔は雲海から突き出していた 送電鉄塔から北に派生する尾根に入る
今日は鏡台山は見えなかった 尾根末端の柵の出入口
猫が居ついている工場 大峯山は雲海の上で見えない
下ってきた尾根末端を振り返る 窪山展望公園駐車場到着


 今週頭の日曜日に山に出かけて帰ってきて以降、体が冷えて風邪を引いてしまったようで今週初めは微熱が続いてかなり体調が悪かった。幸いにして熱以外の症状は無く、新型コロナ感染でもインフルエンザでもなかったようで、週末に向けて回復してくれた。これならいつもの鏡台山周回コースの5時間でも耐えられるだろうと出かけることにした。

 今週末は金曜日まで強い冬型が続き土曜日から冬型が緩む予報であり、土曜日の早朝はまだ冬型で下手をすると雪が降っている可能性があるが、鏡台山のある付近は比較的雪が降りにくい場所である。もし当日に雪が降っていたとしてもこの時期はまだ大雪になることは考えられないし、前日までの積雪もまだ大したことはないはずだ。

 土曜日朝は今シーズンで一番冷えこんで長野市でも気温が初めて氷点下まで下がった。車のガラスに張り付いた霜は厚く固く、そぎ落とすのに少々時間がかかった。まだ路面には雪は無いがタイヤをスタッドレスに替えておいて正解だ。空には雲が多いもののポツリポツリと星が見えていて、とりあえずは雪の心配はなさそうだ。いつものルートで窪山展望公園へ。道中にも積雪は見られなかった。

 いつもの防寒長靴に履き替えて出発。風はほぼ感じないが気温は前回より確実に低く指先が冷えるので、久しぶりに使い捨てカイロを使用することに。前回使ったのは1ヵ月前だったような。山の上では降雪の可能性がまだあるので念のために雨具を持つことに。今日は通院日で正午までに医者に行く必要があるが、このコースの私の所要時間は5時間強であり、出発はいつものように早朝3時間くらいなので十分に間に合う。この点、北アルプスに登るよりも車での往復時間が大幅に短縮されるので助かる。もちろんガソリン代がかからないことも大助かりだ。

 いつもの場所から尾根に取り付いて急登開始。右足薬指付近の痛みはまだあったが先週よりもだいぶマシになっていた。痛むのは急な登りの区間だけなので大峯山までの我慢だ。風邪による発熱からの回復直後で体力状態に若干の不安があったが、いつもより僅かに足が重く感じる程度であった。林道を横断する頃には体が温まって防寒装備の大半を脱いで、半袖の上は薄手のウィンドブレーカだけになった。登りが続く区間はこの服装が中心で、下りでは運動量が落ちて発熱も低下して寒さを感じるようになるので雨具の上着を着て歩いた。なお、風が無い状態で登りで半袖以外で歩いたのは今シーズン初めてで、それくらい気温が下がっていた。

 送電鉄塔で樹林が開けて展望も開けるが、いつもよりも千曲市街地の光が弱々しい。どうも盆地の底には薄い雲が出始めているようだ。これは夜間に冷やされた冷たい空気が盆地の底に溜まって雲海を形成するパターンだろう。冬場は山の方が盆地の底よりも温かいことがある。このまま雲海の上に出たかと思ったら標高750m付近で霧が出て雲海の層に突入。しかしすぐに霧は晴れて大峯山山頂はガスはかかっていなかった。上空には月が出ているが薄雲が出ていて星はほとんど見えなくなっていた。おまけにLEDライトには埃のような小さな粒子が弱い北風に乗って斜めに流れていく。どうやら雪のようだが頭上には雪雲は無いので、風に流されて北の方からやってきたようだ。出発前にネットで雨雲レーダーを確認したが、長野市より北側/西側は雪雲がかかっていたので、それが発生源だろう。しかしまだ地面に積雪は皆無だ。

 舗装された林道を通過して廃登山道に突入。ここは廃道化して道が薄くなっているので、何度歩いても最初から最後まで正確に廃道を辿るのは難しく、今回は最後で道を外して廃林道に降り立った。廃林道への正式な降り口よりも20mくらい西側だった。そのうちここは目印でも付けるか。

 廃林道終点から現役登山道へ入る。この標高は1040mなので高度計を校正。この先の鳥獣保護区の赤い看板が立っている1134m小ピークも高度校正のポイントである。相変わらず細かな雪が僅かに降り続けているが、標高1100m付近で地面に微かな積雪が認められるようになった。僅かな北風が出てきて寒さを感じるようになったため、追加で雨具の上着を着用。フードがあるのでバラクラバと合わせて頭全体と首周りの保温に貢献し、体感的にはかなりマシになった。
 傾斜が緩んで鏡台山北峰を通過して登り返して本日の最高峰である鏡台山に到着。まだ日の出前で薄暗い時間帯で歩くにはライトが必要だが、空は明るくなっていて南の富士山も見えていた。残念ながら西の北アルプスは雪雲に隠れているようで見えなかった。山頂の積雪はほぼゼロで地面や笹の葉が僅かに白くなっている程度であった。

 ここからしばらくは下りの連続。ようやく周囲が明るくなって様子が見えるようになると、坂城や上田方面の千曲川沿いは雲海に覆われていて、五里ヶ峯山頂は雲海に浮かんでいた。どうも大峯山に登っていた時間帯よりも雲海の高さが高くなったようで、それだけ冷気が盆地に溜まったということだろう。

 北アが見えないので富士見台は立ち寄らず登山道で巻いて通過。もう少しで林道というところで雲海に突入し霧が流れる。確かにここで気温が低下したように体感できた。おそらくここに霧がかかってそれほど時間が経過していないのだろう、周囲の枯れ枝には霧氷は一切付いていなかった。今の気温は確実に0℃を下回っているので、このまましばらく霧が流れれば霧氷が付くだろう。

 無人の林道を通過して920m鞍部の送電鉄塔を通過して登り返し。この付近は長い時間霧がかかっていたようで周囲の檜の葉や落葉した枝には霧氷が付いて白くなっていた。登山道上にある3箇所の水溜りはカチカチに凍っていた。

 いつの間にか雲海の高さがさらに高くなったようで、五里ヶ峯山頂が目前に見えてもまだ霧の中で、五里ヶ峯山頂も霧で真っ白だった。まあ、どのみち北アは雪雲の中で見えないからいいけど。

 ここからは小ピークへの少しの登り返し以外は下りの連続。意外にも920m鞍部への下りの途中で霧が晴れて雲海の上に出たようだったが、971m付近から再び雲海に覆われてしまう。稜線の地形の影響か、雲海は一定の高さではなく場所によって異なるらしい。942m峰への登りではまだ雲海の境界で、先週に引き続いてブロッケン現象が見られたが、942m峰は雲海の上で晴れていた。しかし次の875m峰ではまたガスの中に入って850m肩の送電鉄塔は先週と同じく雲海上端ギリギリで、地面付近は霧がかかっているが送電鉄塔はすっきりと見えていた。地面は霧に覆われているので今回は展望無し

 ここからは縦走路を離れていつものように送電鉄塔から北に派生する枝尾根に乗り換えて下っていく。先週はこの尾根に入ったら雲海を抜けたのだが、今回はこちらの尾根も雲海に覆われてガスっていた。ただし明瞭な一本尾根で大きな分岐は無いので下りでも問題なし。倒木を迂回しつつ尾根末端まで下っていつもの出入口から害獣除け柵の外に出た。

 麓の里は今週は雲海に覆われているので曇り空で日差しが無く寒かった。土曜日なので猫が居ついている工場は操業中だが、日差しが無いと猫は外に出ていないようで姿は見えなかった。工場の中なら温かい場所がありそうだ。

 窪山展望公園駐車場に戻ると離れた場所に車が1台だけ。公園から見えるはずの西側の山々も低い雲海に飲み込まれて見ることはできなかった。

 

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